個体群動態とは簡単に言えば個体群が増えるのか減るのか変わらないのか、ということである。理論生態学の初期から取り組まれた分野であり基本である。個体群ダイナミクスともいわれる。ここで個体群のサイズは最もわかりやすいのは個体数であるが場合によっては重量や群れであっても構わない。何かしらの生物量を示すものである。
個体群がどのような変化をしているのかを知ることは保全や戦略の解析といったことに使われる。性比や生存戦略といったより複雑な理論生態学分野の基礎ともいえるのではじめに理解しておくべき分野かと思われる。
個体群動態の基本的な要素は、「移入」「移出」「死亡」「誕生」の4つである。これらが様々な条件のもとどのように変化するかを考える。はじめに「死亡」「誕生」のみの簡単な系から出発しその後さらにそこへ個体差や「移入」「移出」を導入する。
主に微分方程式、差分方程式で扱っていく。生物の理論的な解析とともに数学的な方程式の扱い方にも触れていく。
個体群動態としては一種のみを考える場合と多種を考える場合がある。一種のみの系のほうが単純であり先に扱い、それをもとに多種系の場合を考える。一種のみの系は実際の自然環境ではあまり見られないが多種系の個体群動態、また数理生態学の基本ともなるので理解しておくことは非常に重要である。
前提知識
数学:高校の数Ⅱの微積分と数列。
生物:高校の生物全般。特に生態学分野。
用語集